2021.09.24

2年ぶりのオータムリーグ ~日本体育大学井手選手インタビュー~

 今年度、開催が決定した第97回関東大学バスケットボールリーグ戦(通称:オータムリーグ)。

2年ぶりの開催となるリーグ戦となる中、

注目校のキャプテンに意気込みを聞いた。


第7回は日本体育大学、井手拓実選手だ。


福岡第一から日本体育大に進学した理由を教えてください。

 

自分の兄(井手優希、現山口ペイトリオッツ)が日本体育大に行っていたのが大きな理由ですね。あとは、進路について話しているときにバム(バムジョナサン、福岡第一、4年)も日本体育大に行きたいと言っていたので、大学でも一緒にプレーできるならいいかなと思い、進学しました。

ではまず、これまでの3年間についてお聞きします。

1年時に2部優勝で昇格し、その後は1部ですが、振り返ってみるとどうでしたか。

 

2部だった自分が入学した当時のチームと比べると、練習の質や取り組み方、選手同士のバスケに対する意欲などが格段に上がっていると感じます。

個人としては、やはり1部と2部では体の強さも全然違うため、そういう部分も含めて、入学した当初より体もメンタル面も成長できているかなと思います。


続いて今シーズンのことをお聞きします。

まず、井手さんがキャプテンに就任した経緯を教えてください。

 

新人戦の時のキャプテンもやらせてもらっていましたし、Aチームの4年生が2人しかいないこともあり、誰がキャプテンをやるかといった話になったときに、自分しかいないなといった感じになり決まりました。

今年度のスプリングトーナメントでは専修大に勝利しベスト4入りを果たし、4位という結果で終わりましたが、振り返ってみていかがですか。

 

今シーズンのスプリングトーナメントは優勝を目標に掲げてきたので、正直めちゃくちゃ悔しかったです。でも、自分が入学してからのチームの順位から考えると、ベスト4という結果は出だし的にはまずまずではあると思うので、リーグ、インカレで優勝すればいいなと気持ちを切り替えて今は練習に取り組んでいます。


今年度のトーナメントは延期が重なりましたが、どのような影響がありましたか。

 

ちょうど4月から5月の時期に怪我人が多く、チーム的にも雰囲気が良くない中で試合に向けて仕上げていくという時期に延期の繰り返しだったので、モチベーションの維持がチーム全体でも自分としても難しかったです。ですが、自分たちの学年で話して、うまくトーナメントに向けて持っていけたかなと思います。

ただ、延期によりリーグまでの期間も短くなってしまったことでトーナメントの課題を修正する時間も短くなったので、そこを急ピッチで直していかなくてはと思ってます。


リーグ、インカレがこれから長い期間に渡り始まりますが、それに向けてチームでやっていることがあれば教えてください。


トーナメントでのチームとしての1番の課題がシュート力だったため、練習中のシューティングでも、決める意識を強めて打つという風に意識しています。3Pシュートがそれほど入るわけではないので、そこを改善できればもっと強くなれるかなと思っています。1線目の突破は自分も麻斗(小川麻斗、福岡第一、2年)もあるので、それこそ自分のプルアップシュートや、周りにパスしたときに決めきる力がつけば強いなと思いますね。

リーグ戦の開催は2年ぶりですが、リーグ戦を経験している選手が数少ない状況で、個人としてもキャプテンとしても、戦っていく上で注意しなくてはいけないポイントはどこだと思いますか。


全試合大事なのは言うまでもないんですけど、自分たちより順位の低いチームにコロッと負けるのは本当にまずいと思っています。さらに今年はリーグ戦も例年の半分の一巡しかないので、優勝争いする上では勝てるときに勝っていかないと1勝の重みというのが後から響いてくるので、取りこぼしのないようにやっていきたいと思います。


リーグ戦の目標を教えてください。

 

優勝しか考えてないですね、リーグ戦、インカレは。


優勝に向け、注目選手を教えてください。


青木遥平(中部第一、3年)ですね。

自分と麻斗と正義(古橋正義、福岡第一、3年)はだいぶ安定してプレーができるようになってきたところで、遥平がもっともっと3Pシュートの確率を上げて、点を決めてくれれば自分たちも楽になるので、リーグ戦ではそこがカギになるかなと思います。


下級生時から日本体育大を牽引し、

1部を代表するチームにまで押し上げた井手選手。

有終の美を飾るべく、闘志を燃やす姿から目が離せないことだろう。


Writer
谷嶋 瑞希(ヤジマ ミズキ)

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